店舗集客を行うにあたり、スマホアプリは重要な役割を担っています。経営者の中には、スマホアプリでクーポン配信を検討している人も多いのではないでしょうか。
ただし、クーポン配信にはメリットが多い一方で注意点もあります。この記事では、クーポン配信に向いている業種やアプリの種類などを紹介し、成功のポイントを解説します。
クーポン付きニュースアプリはダウンロード数が着々と増加
ニールセンが行った、2019年8月でのスマホ利用者を対象にした調査により、「総合ニュース」の総利用時間シェアがもっとも増加しているジャンルだと明らかになりました。
ニュースアプリによって、ビジネスや社会の最新情報を得ている人々は一般的になりつつあります。そして、ユーザーにメリットのある機能として、クーポン配信を始めたサービスは大きく成長しています。
ただ、ニュースアプリの種類は豊富なので、複数をインストールして閲覧しているユーザーも少なくありません。そのような中、ユーザーが利用する頻度の高いアプリのポイントとして「クーポンがたくさん配信されている」ことは重要です。ユーザーが買い物をするとき、割引を当たり前のように利用する時代では、ニュースアプリを選ぶ際にクーポン数を見逃せないのです。
アプリで配信されるクーポン!業種やクーポンの種類
年々、アプリで配信されるクーポンの種類、利用可能な業種は増えてきています。以下、具体例を紹介していきます。
飲食店のアプリクーポン
まず、ユーザー人気が高いのは「無料クーポン」です。
無料特典があればユーザーを店に呼びやすくなるので、多くの飲食店が「時間限定でドリンク1杯無料」といったクーポンを配信しています。
また、「リピーター割引クーポン」も一般的になってきました。「10回来店」「合計1万円以上の飲食」などの条件でクーポンを発行することでリピーター増加を期待できます。優良顧客である「ロイヤルカスタマー」育成にも役立つのが強みです。
そのほか、「500円OFF」などの「割引クーポン」も使用条件がシンプルで需要があります。そして、利用者が対象メニューを自由に指定できる「選べるクーポン」も集客に役立ちます。「特別メニュー100種類のどれでも100円OFF」などの設定に対応しているアプリは増えてきました。
美容系のアプリクーポン
他の店舗のリピーターに足を運んでもらうことがやや難しい美容系店舗では、「初回限定クーポン」が効果的です。いわゆる「お試し割引」であり、まずは格安で自店のサービスを味わってもらうことを目的としています。美容室やエステ、リラクゼーションサロンなど業態を問わず、「初回のみ半額」などのサービスが実施されています。
また、「団体向けクーポン」も多くの店舗が注目するようになりました。「2人以上の来店で10%OFF」「3人以上で20%OFF」などの特典をつけ、複数人の予約を確保する方法です。そのほか、美容系でも「リピーター割引」は行われています。来店した回数によって割引が発生するシステムであり、お試し客をリピーターへと育てるために配信されています。
その他のアプリクーポン
スーパーマーケットや温泉などでもアプリクーポンの需要はあります。スーパーの客からすれば、財布のスペースを奪ってしまうポイントカードや割引券よりもアプリのほうが管理の手軽さを感じられます。さらに、現在地から近場の温泉を探せるアプリにクーポンが付属しているサービスも登場しました。
こうしたアプリだと、温泉を探している観光客などをスムーズに自店へと誘導可能です。そのほか、コンビニやレジャー施設で利用できるクーポンも増えており、さまざまな業種がアプリユーザーへの訴求に力を注いでいます。
店舗アプリでクーポン配布!どれくらい効果ある?
アプリでクーポンを配信するには、開発にかかる時間や費用も無視できません。そのため、「本当に効果があるのか」と不安に感じている店舗もあるでしょう。
この段落では店舗アプリのクーポン配信について、どのような影響があるのかを説明します。
影響度は約80%!
モバイルマーケティングデータ研究所の調査によれば、クーポンが消費者の購入やサービス申し込みに与える影響度は約80%とされています。
すなわち、多くの店舗がある業種で買い物先を決めるとき、消費者はクーポンの有無を重要な基準としているのです。
また、賢い消費者ほど、少しでも安く良いものを買いたいという願望を持っています。クーポン配信はこれまで別の店舗に通っていた消費者に、自店に注目してもらうための重要な手法となってきました。
アプリクーポン成功事例:GU・丸亀製麺
アパレルショップのGUは、アプリからクーポンやポイント制度といったサービスを配信しています。さらに、それらに加えて店内の商品情報をチェックできる仕組みも開発しました。そのほか、自分のコーディネートをSNSのような気軽さで投稿できるコンテンツも人気です。投稿内容はユーザー同士で共有され、お互いのセンスを参考にできます。アプリとリアルの長所を融合しながら、集客を効率的に続けています。
飲食業界では、丸亀製麺もアプリを積極的に導入してきました。そこではクーポンやお知らせの配信を行っているほか、レシートに記載されているQRコードを読み取る機能が備わっています。
そして、特典の当たるガチャを引ける仕組みになっています。リリース当時はアンインストールとインストールを繰り返すことで何度でもガチャを引ける構造になっていたことから、100万ダウンロードを超える人気アプリとして支持を集めました。
クーポン配信を成功させるポイント
優れたアプリを導入しても、クーポン配信が効果を上げるとは限りません。ユーザーの喜ぶポイントを押さえて、配信の反響を広めることが大切です。ここからは、クーポン配信を成功させるコツを紹介します。
プッシュ通知の有効活用
アプリで重要な動きがあったとき、ユーザーに知らせてくれるサービスが「プッシュ通知」です。プッシュ通知を活用すれば、ユーザーがどのような場所にいてもクーポン配布に気づいてもらえます。
複数のアプリを同時に使っているユーザーにも、見過ごされることなくクーポンを使ってもらいやすくなります。その結果、ユーザーのクーポン利用率が高まって集客につながるのです。
また、顧客の分析をするときもアプリのクーポンは便利です。
アプリでは顧客情報がデジタル管理されます。そのため、ユーザーの属性を整理しやすく、特定の条件で絞り込むときの工程も少なくなります。年代や性別などでアプリを利用した顧客層を把握したいケースに向いています。
使いたくなるクーポンの考案
思わずユーザーがクーポンを使いたくなるよう誘導するには、プッシュ通知のタイミングを工夫しましょう。条件を絞ってクーポンを配信すれば、店舗の周辺にいるユーザーだけに通知が届きます。クーポンをすぐ使える状態にあるユーザーなので、「ちょっと店まで行ってみよう」と考えてもらいやすくなるのです。
また、「新規限定クーポン」「1万円以上の買い物で使えるクーポン」など、特典の種類を増やしていくことも大切です。「誕生月のお客様限定クーポン」も特別感があるうえ、期間が限られているので使いたくなるサービスです。クーポンを増やしていく狙いは、幅広い客層に訴えかけるためです。ユーザーによって趣味や趣向はまったく異なるので、クーポンのバリエーションが多くなるほど集客には有利に働きます。
【まとめ】クーポン配信ができるアプリは簡単に作れる!
もしもクーポン配信できるアプリを導入したいなら、自店で作成するのがおすすめです。オリジナルのサービスを盛り込みやすいので、他店の特典と差別化できます。
例えば、「アプリンク」はサポート機能が充実しているので初心者でも手軽に操作可能です。クーポン配信を決めてから導入までのスピードも速やかになるので、検討してみましょう。